294二九四とうふ店町の豆腐屋が書く、毎日のごはん帖
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ふき|買い方・下ごしらえ・保存の話

ふきは、春に出回る香りの高い山菜で、下ゆでとすじ取りが味を決めます。買うときに見るところ、下ごしらえ、保存の目安、ふきを使うレシピの方向まで、店先で話す調子でまとめました。

時期の目安 3月〜5月

更新日 2026-09-13

店先のやりとり

常連さん

すじ取りが面倒でね、つい買わないんだよ。

店主

ゆでた直後の熱いうちだと、するすると取れますよ。冷めると固くなって難しくなります。そこだけです。

店主のひとことすじは熱いうちに。冷めると急に取れなくなります。

買うとき

出回る時期の目安:3月〜5月

  • 茎が細めでまっすぐなもの。太すぎるとすじが固く、口に残ります。
  • 緑が濃く、切り口がみずみずしいもの。乾いているものは時間が経っています。
  • 葉が付いているものは新しい印です。葉も佃煮にできますから、付いたまま買うと得ですよ。

使うとき(下ごしらえ)

  • 鍋の大きさに切り、まな板の上で塩をふって手のひらで転がします。これで色が鮮やかになります。
  • 塩が付いたまま熱湯で三分ゆで、すぐ冷水に取ります。ゆですぎるとすじが取りにくくなります。
  • 太い側から皮のすじを爪でつまんで引きます。端から一周ぶんまとめて引くと早いです。

しまうとき(保存)

生のまま置くとすぐ固くなるので、買った日に下ゆでします。下ゆでしたものは水に浸けて冷蔵で三日、水は毎日替えてください。冷凍は食感が変わるので、煮物用に限ります。

この材料でつくる料理

食物繊維を含みます。あくが強いので、下ゆでしてから使います。

よく聞かれること

あく抜きは必ず必要ですか。

必要です。塩で板ずりしてから三分ゆで、冷水に取ってください。この手順を省くと、えぐみが残って口の中に張り付くような後味になります。

色が悪くなってしまいます。

ゆでたあとにすぐ冷水へ取っていないことが多いです。また、煮るときにしょうゆを多く入れると茶色くなります。薄口しょうゆと塩で煮ると、緑が残りますよ。

葉はどうすればいいですか。

苦みが強いので、たっぷりの湯で三分ゆでてから水に三十分さらします。そのあと細かく刻んで、しょうゆとみりんで煮詰めれば佃煮になります。ごはんによく合いますよ。