294二九四とうふ店町の豆腐屋が書く、毎日のごはん帖
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コーヒーのロースト|種類と家での楽しみ方

コーヒーのローストは、生の豆をいって香りと味を作る工程のことです。段階ごとの違い、家での淹れ分け、合う食べ物までまとめてお話しします。

更新日 2026-09-13

店先のやりとり

常連さん

浅いいりと深いいり、どちらを選べばよいですか。

店主

牛乳を入れるなら深いいり、そのまま飲むなら中いりから。これで大体おさまりますよ。

店主のひとこと苦ければ粗くひく。まずそこから試してください。

どんな飲みものか

コーヒーのローストは、生の豆に火を入れて香りと味を引き出す工程のことです。浅いほど酸味が残り、深いほど苦みとこくが出ます。先に自分が酸味と苦みのどちらが好きかを決めておくと、豆選びが早くなりますよ。

種類

  • 浅いいり。酸味がはっきりして、果物のような香りが残ります。
  • 中くらいの浅いいり。酸味と甘みの釣り合いが取りやすい段階です。
  • 中いり。もっとも扱いやすく、毎日の一杯に向いています。
  • 中深いり。苦みが出始めて、牛乳と合わせても負けません。
  • 深いり。苦みとこくが前に出ます。アイスや牛乳入りに向いています。
  • 極深いり。色は黒に近く、香ばしさが強く出ます。

家での作り方・淹れ方

  1. 先に袋のいった日付を見ます。2週間以内のものを選ぶと香りが違います。日付のないものは、いつのものか分かりません。
  2. 浅いいりは湯を92度、深いいりは85度が目安です。沸騰から1分から2分置きます。深いいりほど成分が出やすいので、湯をぬるめにします。
  3. 粉は1杯10g。浅いいりはやや細かく、深いいりは粗めにひきます。深いいりを細かくひくと、苦みばかり出てしまいます。
  4. 粉が湿るだけの湯を注ぎ、30秒待ちます。ふくらみ方でいり具合も分かります。新しい豆ほどよくふくらみます。
  5. 中心から小さく円を描いて、二、三回に分けて注ぎます。合計2分半が目安です。ふちにかけないでください。薄い湯が落ちてしまいます。
  6. 落ちきる前に器具を外して、カップを軽く回してから飲みます。最後まで落とすと、苦みとえぐみが混じります。

合わせるもの・コツ

合う食べ物

  • 浅いいりに、果物のタルト
  • 中いりに、厚切りのトースト
  • 深いいりに、あんこの和菓子
  • 深いいりに、チーズの焼き菓子

コツ

  • 同じ豆で湯の温度だけ変えてみてください。いり具合との相性が体で分かります。
  • 豆は袋の口を留めて、暗くて涼しい場所に。2週間で使いきる量を買うのが目安です。
  • 苦いと感じたら粗くひく、酸っぱいと感じたら湯を熱くする。この二つで大体直ります。

よく聞かれること

いり方でカフェインは変わりますか。

同じ重さで比べると、大きな差はないとされています。ただ深いいりは豆が軽くなるため、スプーンで量ると量が変わります。気になるなら重さで量ってください。

家でいることはできますか。

手回しの道具や厚手のフライパンでもできます。ただ煙が出ますので、換気をよくして、弱めの中火で豆を動かし続けてください。むらが出やすい作業です。

買ってすぐ飲んでよいですか。

いった直後は炭酸が多く、味が落ち着きません。2日から4日置いたものが飲み頃とされます。そこから2週間を目安に使いきってください。