294二九四とうふ店町の豆腐屋が書く、毎日のごはん帖
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美濃焼|選び方と長持ちさせる手入れ

美濃焼は、岐阜の東部で作られてきた焼き物の総称です。種類ごとの見た目の違いと器の選び方、普段使いでの扱い方と手入れをお話しします。

更新日 2026-09-13

店先のやりとり

常連さん

陶器はどうして水に浸けるのですか

店主

土が水を吸うからです。先に水を含ませておくと、料理の色やにおいが染みにくくなりますよ。

店主のひとこと陶器は使う前に水を10分。それだけで長持ちします。

どんな道具か

美濃焼は、岐阜県の東部で作られる陶磁器をまとめて呼ぶ言い方です。特定の様式を指すのではなく、白い釉薬の物から緑や黄の掛かった物まで幅が広く、普段使いの食器として広く出回っています。

種類と違い

  • {"name": "志野", "note": "厚く掛けた白い釉薬に、小さな穴と赤みが出るのが特徴です。"}
  • {"name": "織部", "note": "緑の釉薬が掛かった器。深い緑が料理の色を引き立てます。"}
  • {"name": "黄瀬戸", "note": "淡い黄色の落ち着いた肌。和食全般に合わせやすい器です。"}
  • {"name": "瀬戸黒", "note": "黒い釉薬で仕上げた器。白いご飯や豆腐が映えます。"}
  • {"name": "白磁や染付", "note": "薄く軽い磁器。食洗機に対応する物が多く、扱いが楽です。"}

選び方

  • 毎日使う物は、重さを持って確かめます。ご飯茶碗なら200g前後が持ちやすい目安です。
  • 陶器か磁器かを確かめてください。陶器は水を吸うので、手入れの手間が変わります。
  • 重ねたときの安定を見ます。棚に重ねる器は、糸底の作りが素直な物を選びます。
  • 電子レンジと食洗機に使えるかを確かめます。金や銀の模様がある器は電子レンジに使えません。

使い方と手入れ

使い方

  • 陶器は使う前に水に10分浸けます。においと色が染みにくくなります。
  • 熱い料理を盛る器は、先に湯で温めておくと料理が冷めません。
  • 重ねて運ぶときは布を挟みます。糸底で内側が擦れて傷が付きます。

手入れ

  • 使ったらすぐ洗います。陶器は油とにおいを吸うので、浸け置きは短めに。
  • 洗ったら完全に乾かしてからしまいます。湿ったまま重ねるとかびが出ます。
  • 茶渋が付いたら、重曹を溶かしたぬるま湯に30分浸けると落ちます。

よく聞かれること

陶器と磁器はどう見分けますか

指で弾いた音が鈍ければ陶器、高く澄んでいれば磁器です。糸底を見て、土の色が出ていれば陶器、白く滑らかなら磁器のことが多いです。

食洗機に入れてもいいですか

磁器はたいてい使えます。陶器は表示を確かめてください。手描きの模様や金彩のある器は、手洗いのほうが長持ちします。

欠けてしまった器はどうすればいいですか

口が当たる縁が欠けた物は使わないでください。底や高台の小さな欠けなら、紙やすりで角を落とせば使い続けられます。