美濃焼|選び方と長持ちさせる手入れ
美濃焼は、岐阜の東部で作られてきた焼き物の総称です。種類ごとの見た目の違いと器の選び方、普段使いでの扱い方と手入れをお話しします。
店先のやりとり
常連さん
陶器はどうして水に浸けるのですか
店主
土が水を吸うからです。先に水を含ませておくと、料理の色やにおいが染みにくくなりますよ。
店主のひとこと陶器は使う前に水を10分。それだけで長持ちします。
どんな道具か
美濃焼は、岐阜県の東部で作られる陶磁器をまとめて呼ぶ言い方です。特定の様式を指すのではなく、白い釉薬の物から緑や黄の掛かった物まで幅が広く、普段使いの食器として広く出回っています。
種類と違い
- {"name": "志野", "note": "厚く掛けた白い釉薬に、小さな穴と赤みが出るのが特徴です。"}
- {"name": "織部", "note": "緑の釉薬が掛かった器。深い緑が料理の色を引き立てます。"}
- {"name": "黄瀬戸", "note": "淡い黄色の落ち着いた肌。和食全般に合わせやすい器です。"}
- {"name": "瀬戸黒", "note": "黒い釉薬で仕上げた器。白いご飯や豆腐が映えます。"}
- {"name": "白磁や染付", "note": "薄く軽い磁器。食洗機に対応する物が多く、扱いが楽です。"}
選び方
- 毎日使う物は、重さを持って確かめます。ご飯茶碗なら200g前後が持ちやすい目安です。
- 陶器か磁器かを確かめてください。陶器は水を吸うので、手入れの手間が変わります。
- 重ねたときの安定を見ます。棚に重ねる器は、糸底の作りが素直な物を選びます。
- 電子レンジと食洗機に使えるかを確かめます。金や銀の模様がある器は電子レンジに使えません。
使い方と手入れ
使い方
- 陶器は使う前に水に10分浸けます。においと色が染みにくくなります。
- 熱い料理を盛る器は、先に湯で温めておくと料理が冷めません。
- 重ねて運ぶときは布を挟みます。糸底で内側が擦れて傷が付きます。
手入れ
- 使ったらすぐ洗います。陶器は油とにおいを吸うので、浸け置きは短めに。
- 洗ったら完全に乾かしてからしまいます。湿ったまま重ねるとかびが出ます。
- 茶渋が付いたら、重曹を溶かしたぬるま湯に30分浸けると落ちます。
よく聞かれること
陶器と磁器はどう見分けますか
指で弾いた音が鈍ければ陶器、高く澄んでいれば磁器です。糸底を見て、土の色が出ていれば陶器、白く滑らかなら磁器のことが多いです。
食洗機に入れてもいいですか
磁器はたいてい使えます。陶器は表示を確かめてください。手描きの模様や金彩のある器は、手洗いのほうが長持ちします。
欠けてしまった器はどうすればいいですか
口が当たる縁が欠けた物は使わないでください。底や高台の小さな欠けなら、紙やすりで角を落とせば使い続けられます。