294二九四とうふ店町の豆腐屋が書く、毎日のごはん帖
文字

ホーム台所の道具 › 土鍋

土鍋|選び方と長持ちさせる手入れ

土鍋は、粘土を焼いて作った厚手の鍋です。大きさと型の選び方、初めて使う前の目止め、割らずに長く使うための手入れをお話しします。

更新日 2026-09-13

店先のやりとり

常連さん

土鍋にひびが入りました

店主

細いひびなら目止めをやり直すとふさがることがあります。水が漏れるようなら替え時です。

店主のひとこと外側を拭いてから火にかける。割れる原因の多くはこれです。

どんな道具か

土鍋は、粘土を成形して高温で焼いた鍋です。温まるまで時間がかかるかわりに冷めにくく、鍋物や炊飯のようにじっくり火を入れる料理に向きます。

種類と違い

  • {"name": "浅型の鍋物用", "note": "口が広く、具を並べやすい。寄せ鍋やすき焼きに向きます。"}
  • {"name": "深型の炊飯用", "note": "蓋が二重の物が多く、吹きこぼれにくい形です。"}
  • {"name": "一人用の小鍋", "note": "直径18cm前後。湯豆腐や一人鍋にちょうどよい大きさです。"}
  • {"name": "IH対応型", "note": "底に金属板が入っています。直火専用の物とは別です。"}
  • {"name": "耐熱陶器の鍋", "note": "土鍋より軽く割れにくい。急な温度変化にも比較的強いです。"}

選び方

  • 人数で大きさを決めます。二人なら直径24cm、四人なら27cmが目安です。
  • 家のコンロがIHか直火かを先に確かめます。直火用をIHに載せても温まりません。
  • 蓋の重さを持って確かめます。重い蓋のほうが蒸気がこもり、炊飯がうまくいきます。
  • 持ち手の大きさを見てください。鍋つかみをした手で持てるかが分かれ目です。

使い方と手入れ

使い方

  • 初めて使う前に目止めをします。八分目まで水を入れ、ご飯を大さじ2入れて弱火で30分煮てください。
  • 火にかけるときは必ず外側を拭いて乾かします。濡れたまま火にかけると割れます。
  • 空焚きはしません。中身を入れてから、弱火で温め始めてください。

手入れ

  • 使ったらその日のうちに洗います。中に残したままにすると、においが染みます。
  • 洗剤は控えめに。土が吸うので、においの強い洗剤は避けてください。
  • 完全に乾かしてからしまいます。湿ったまましまうと、かびが出ます。

よく聞かれること

目止めは毎回必要ですか

買ったときと、しばらく使わなかったあとで十分です。水が染みるようになったら、もう一度やってください。ご飯の代わりに小麦粉でもできます。

急に冷やしてはいけませんか

熱い鍋に水をかけると割れます。使い終わったら、粗熱が取れるまで置いてから洗ってください。濡れ布巾の上に直接置くのも避けます。

においが染みてしまいました

水を八分目まで入れ、茶殻を一つかみ入れて20分煮てください。それでも残るときは、米のとぎ汁で同じように煮ると和らぎます。