ドリッパー|選び方と長持ちさせる手入れ
ドリッパーは、コーヒーの粉に湯を通して抽出する道具です。形と穴の数による違い、選び方、使い方と手入れのしかたまで、店先の目線でまとめました。
店先のやりとり
常連さん
形が色々あって、どれを買えばよいですか。
店主
まずは平底で穴の多いものが無難ですよ。注ぎ方の差が出にくいので、いつも同じ味になります。
店主のひとこと先に湯で温める。それだけで一杯が変わります。
どんな道具か
ドリッパーは、紙や金属のこし器を受けて、粉に注いだ湯をカップへ落とす道具です。形と穴の数で湯の落ちる速さが変わり、それがそのまま味の濃さと後味の違いになります。
種類と違い
- 底に穴が一つの円すい形。湯が通る道が長く、注ぎ方で味を作れます。
- 底が平らで穴が三つのもの。湯がたまる時間が長く、安定した味になります。
- 底が平らで穴が一つのもの。ゆっくり落ちて、こくが出やすいです。
- 波形の紙を使う平底のもの。湯が均一に回り、失敗が少ないです。
- 紙を使わない金属のもの。油分が通って、とろりとした口当たりになります。
選び方
- まず何杯いれるかで大きさを決めてください。一、二杯用と、三、四杯用で別ものです。
- 材質を見ます。陶器は温まりにくい代わりに冷めにくく、樹脂は軽くて割れません。
- 紙が手に入りやすい形かどうか。特殊な形だと、紙の買い足しに困ります。
- 穴の数を確かめます。安定した味がほしいなら穴の多い平底、味を作りたいなら円すい形です。
使い方と手入れ
使い方
- 先にドリッパーとカップに湯を回して温め、紙も湯で湿らせて紙のにおいを流します。
- 粉を平らにならし、中心から小さく円を描いて、二、三回に分けて注ぎます。
- 落ちきる前に外します。最後まで落とすと、苦みが混じります。
手入れ
- 使うたびに湯で流し、粉のかすを残さないようにします。油分が残ると古いにおいが出ます。
- 金属のものは、月に一度ほどぬるま湯に浸けて目詰まりを取ります。
- よく乾かしてからしまいます。濡れたまま重ねると、においがこもります。
よく聞かれること
円すい形と平底、味はどう違いますか。
円すい形は湯が中心に集まって早く落ち、すっきりします。平底は湯がたまる時間が長く、こくが出ます。注ぎ方の差が出にくいのは平底です。
紙は湯で湿らせるべきですか。
湿らせてください。紙のにおいが流れ、ドリッパーも温まります。湿らせた湯はカップにたまりますので、注ぐ前に必ず捨てます。
金属のこし器は紙より良いですか。
良し悪しではなく、味の違いです。金属は油分が通ってとろりとし、紙はすっきりします。金属は目詰まりしますので、こまめに洗ってください。