294二九四とうふ店町の豆腐屋が書く、毎日のごはん帖
文字

ホーム作り方 › 栗の渋皮煮

栗の渋皮煮の作り方|材料・手順・店主のコツ

栗の渋皮煮は、渋皮を残したまま何度もゆでこぼし、砂糖で煮る秋の仕事です。うちでは鬼皮を一晩ふやかしてからむきます。手間はかかりますが、作り方の順番どおりにやれば失敗しません。

調理時間の目安 180分分量 2人分難しさ 手間あり

更新日 2026-09-13

店先のやりとり

常連さん

煮ているうちに、栗が割れてしまいます。

店主

火が強すぎますね。終始ふつふつする程度で。砂糖も三回に分けて入れると、身が締まりすぎません。

店主のひとことゆでこぼしは三回。ここを省くと渋みが残ります。

材料(2人分)

粒がそろい、穴のないものを選びます500g
重曹 ゆでこぼしに使います小さじ2(8g)
砂糖 三回に分けて入れます250g
栗がかぶる量です適量
しょうゆ 最後に少しだけ小さじ1(6g)
ブランデー 好みで。香りづけです大さじ1(15g)

作り方

  1. 先に栗をたっぷりの湯に一晩つけます。鬼皮がふやけて、むきやすくなります。乾いたままむくと、渋皮まで傷つけてしまいます。
  2. 鬼皮だけをそっとむきます。渋皮は残します。傷をつけた栗は別にしておきます。傷のある栗は煮ている間にくずれます。分けておくと安心です。
  3. 鍋に栗と重曹小さじ一、かぶる水を入れ、弱火で二十分煮てゆでこぼします。煮立てると割れます。ふつふつする程度を保ちます。
  4. 水を替え、重曹なしでもう二回、二十分ずつゆでこぼします。筋は指で取ります。ゆで汁が黒くなくなれば、渋みが抜けた合図です。
  5. 水と砂糖の三分の一を入れ、弱火で二十分。砂糖を二回に分けて足し、計一時間煮ます。砂糖を一度に入れると、身が締まって固くなります。
  6. しょうゆとブランデーを加えてひと煮し、火を止めてそのまま冷まします。冷める間にみつが入ります。すぐ食べないでください。

店主のコツ

  • 買い物:持ったときに重く、穴のないものを選びます。軽いものは中が乾いています。
  • 火加減:終始弱火です。ふつふつする程度を超えると、必ず割れます。
  • 味の調整:甘さを控えたいときは砂糖を二百グラムまで。それ以下だと日もちが落ちます。

しまうとき・作り置き

冷蔵みつごと清潔な容器に入れて、冷蔵で二週間が目安です。
冷凍みつごと小分けにして、三か月ほどもちます。
温め直しそのまま冷たくても食べられます。温めるときはみつごと弱火で二分です。

味を変えてみる

  • みつを少し煮詰めて、アイスクリームにかけても合います。
  • ブランデーを入れずに作ると、子どもも食べやすい味になります。
  • 刻んでパウンドケーキの生地に混ぜると、秋の焼き菓子になります。

砂糖を多く使いますので、量はほどほどにしてください。

よく聞かれること

重曹は必ず使いますか。

なくても作れますが、ゆでこぼしの回数が増えます。重曹を使うのは最初の一回だけにして、残りは水だけで煮てください。

渋皮の筋はどこまで取りますか。

太い筋だけ、ゆでこぼしの合間に指の腹でこすって取ります。爪でこすると渋皮が破れますので、力は入れないでください。