一升パンの作り方|材料・手順・店主のコツ
一升パンは、一歳のお祝いに背負わせる大きなパンです。一升のお米と同じくらいの重さになるよう、粉をたっぷり使って焼きます。うちの常連さんもよく作られるので、段取りをまとめました。
調理時間の目安 240分分量 1個分(約1.5kg・10〜12人分)難しさ 手間あり
店先のやりとり
常連さん
一升パンって、本当に一升の重さにするんですか。
店主
お米一升がおよそ一・五キロなので、それに近づけます。粉一キロで大体その重さになりますよ。
店主のひとこと焼く前に、天板に入るかだけは測ってください。
材料(1個分(約1.5kg・10〜12人分))
| 強力粉 たんぱく質の多いパン用を選んでください | 1000g |
|---|---|
| 砂糖 上白糖で十分です | 80g(大さじ9弱) |
| 塩 計りで量ると安定します | 16g(小さじ3弱) |
| ドライイースト 開封後は冷蔵で保管したものを | 12g(小さじ4) |
| 牛乳 人肌に温めてから使います | 400ml |
| 水 生地の固さを見て調整します | 260ml |
| 無塩バター 室温にもどしておきます | 60g |
| 溶き卵 表面のつや出し用です | 1個分 |
| 打ち粉用の強力粉 台にふる分です | 適量 |
作り方
- 先に天板の大きさを測ります。直径三十センチ近くになるので、入るか確かめておきます。焼く場所がないと途中で困ります。
- 粉、砂糖、塩、イーストを大きなボウルで混ぜ、牛乳と水を加えて十分こねます。塩とイーストは離して入れます。
- バターを加えてさらに十分こね、丸めて三十度で六十分ほど置き、二倍にふくらませます。温かい場所だと早く進みます。
- 軽く押してガスを抜き、丸め直して天板にのせます。三十分ほど休ませます。休ませると形が整います。
- 溶き卵を薄く塗り、百七十度に予熱したオーブンで四十五分から五十分焼きます。途中で色が濃ければ紙をかぶせます。
- 底を叩いて軽い音がすれば焼き上がりです。網にのせて完全にさまします。熱いうちに切ると中がつぶれます。
店主のコツ
- 買い物:粉は一キロ袋を一つ用意すると計りやすく、イーストは日付の新しいものを選びます。
- 火加減:百七十度で長めに焼きます。高温だと表面だけ焦げて中心が生焼けになります。
- 味の調整:砂糖を六十グラムに減らすと食事向き、九十グラムにすると菓子パン寄りになります。
しまうとき・作り置き
| 冷蔵 | 切り分けて袋に入れ、二日ほど。冷蔵庫だと固くなりやすいので常温の涼しい場所でも構いません。 |
|---|---|
| 冷凍 | 一食分ずつ包んで冷凍で三週間ほどが目安です。 |
| 温め直し | 凍ったまま霧を吹き、トースターで四分ほど焼くと表面が戻ります。 |
味を変えてみる
- 牛乳の半量をヨーグルトにかえると、しっとりした焼き上がりになります。
- 生地に刻んだ甘納豆を二百グラム混ぜると、お祝いらしい甘さになります。
- 小さめに六等分して焼けば、配りやすい形になります。
よく聞かれること
ホームベーカリーでこねられますか。
一度に一キロは入りません。二回に分けてこね、合わせて一つに丸める方が確実です。こね終わりの時間をそろえると発酵の進み方がそろいます。
名前は入れられますか。
焼く前に細く伸ばした生地を文字の形に置くと、焼き上がりに残ります。粉を茶こしでふって型紙で抜く方法もあります。
前の日に作れますか。
焼き上げまで前日に済ませ、さましてから袋に入れて常温に置きます。当日は軽く温めるだけで十分です。長く置くなら冷凍が向きます。