割子そば|旅先の味と家での楽しみ方
割子そばは、丸い漆の器を重ねて出す出雲のそばです。どんなそばか、段を重ねた食べ方の順番、薬味の使い方、家で近づける工夫までまとめました。
店先のやりとり
常連さん
つゆは、つけて食べないのですか。
店主
ええ、器に直接かけるんですよ。上の段の残りを次の段にあけると、最後まで味が続きます。
店主のひとこと残ったつゆは次の段へ。これが割子の作法です。
どんな味か
割子そばは、島根県の出雲地方で食べられてきたそばです。丸く浅い漆の器を三段ほど重ねて出し、上の段から順に食べていきます。そばの実を殻ごとひくため、色が黒く香りの強い麺になるのが特徴です。
特徴
- 麺は黒っぽく、そばの香りがはっきり出ます。殻ごとひいた粉を使うためです。
- 丸い器を三段重ねて出します。一段が少なめなので、食べ進めやすい形です。
- つゆは器に直接かけます。つけて食べるそばとは順番が違います。
食べ方・楽しみ方
- 上の段から食べます。薬味をのせ、つゆを回しかけてからいただいてください。
- 食べ終わった段に残ったつゆは、次の段にあけます。味が薄まりません。
- 最後にそば湯を足して飲みます。器に残ったつゆがちょうどよい濃さになります。
家で楽しむなら
家で近づけるなら、浅めの器を三つ用意して少しずつ分けることです。一段ごとに薬味を変えると、最後まで飽きません。ざるそば、刻みねぎともみのり、大根おろしを並べると、それらしくなりますよ。
由来
出雲では、そばを持ち運べるように重ねの器に詰めて野外で食べた形が始まりと伝えられています。これが店で出される形に整えられ、割子そばと呼ばれるようになりました。
よく聞かれること
つゆはどれくらいかけますか。
一段に大さじ2ほどが目安です。かけすぎると下にたまって、次の段が濃くなりすぎます。少なめから始めてください。
薬味は何が出ますか。
刻みねぎ、もみのり、大根おろし、かつお節が定番です。段ごとに変えると味が変わって、三段でも飽きません。
何段くらい食べるものですか。
三段が基本です。足りなければ一段ずつ足せる店が多いので、まず三段から始めてみてください。