阿波晩茶|種類と家での楽しみ方
阿波晩茶は、徳島の山あいに伝わる、乳酸で発酵させたお茶です。夏に摘んだ葉を漬け込んで作るので、渋みが少なく、ほのかな酸味が残ります。家での淹れ方と合う食べ物をまとめました。
店先のやりとり
常連さん
酸っぱいお茶と聞きましたが、飲みやすいですか。
店主
酸味は軽いものですよ。煮出す時間を3分に抑えると、麦茶のような感覚で飲めます。
店主のひとこと煮立てず、静かに3分。これだけで味が変わります。
どんな飲みものか
阿波晩茶は、夏に摘んだ茶葉をゆでてから漬け込み、乳酸発酵させてから干したお茶です。先に湯を沸かしておくと、あとは煮出すだけですみますよ。
種類
- 茶葉のまま袋に入ったもの。煮出して使います。香りが一番よく出ます。
- 細かくくだいたもの。短い時間で色が出るので、急ぐ日に向きます。
- 小袋に詰めたもの。分量を量らずにすみ、少人数の家に向いています。
- その年に干したもの。酸味がはっきりしていて、すっきりした味です。
- 一年置いたもの。角が取れて、まろやかになります。
- 水出し用として売られているもの。冷やして飲む夏向きです。
家での作り方・淹れ方
- 先にやかんに水1リットルを入れて火にかけます。その間に茶葉10gを量っておきます。量ってから沸かすと、湯が沸いてから慌てずにすみます。
- 沸いたら火を弱め、茶葉を入れます。中火よりやや弱い火で3分煮出します。ぐらぐら煮立てると酸味が立ちすぎます。表面が静かに揺れる程度で十分です。
- 火を止めて2分置きます。色が薄い麦茶くらいになったら頃合いです。置きすぎると渋みが出ます。色で判断してください。
- 茶こしでこして、急須かポットに移します。茶葉は入れたままにしません。茶葉を残すと、時間とともに味がとがってきます。
- 夏は粗熱を取ってから冷蔵庫へ。3時間ほどでよく冷えます。熱いまま入れると庫内の他のものがぬるくなります。
合わせるもの・コツ
合う食べ物
- 焼き魚の定食
- おにぎり
- 漬物
- みたらし団子
コツ
- 水の量は1リットルに茶葉10gが目安です。濃いと感じたら茶葉を1gずつ減らしてください。
- 作った日のうちに飲みきるのが安心です。残ったら冷蔵庫に入れて、翌日までにしてください。
- 冷やすと酸味が引き締まります。温かいままなら、食後に少しずつどうぞ。
よく聞かれること
ふつうの緑茶とどう違いますか。
緑茶は蒸して乾かしますが、こちらは漬け込んで発酵させます。そのため渋みが弱く、軽い酸味が出るのが違いです。色も茶色がかっています。
煮出さずに急須でも作れますか。
作れます。熱湯を注いで5分ほど置いてください。煮出したものより薄くなりますが、香りは立ちます。二煎目も出ますよ。
食事中に飲んでも合いますか。
合います。脂のある料理のあとに飲むと、口の中がさっぱりします。うちでは焼き魚や揚げ物の日に出しています。