笹寿司|旅先の味と家での楽しみ方
笹寿司は、笹の葉にすし飯と具をのせた郷土の寿司です。どこで作られてきたか、形の特徴、食べ方、それから家で近づける作り方までをまとめました。
店先のやりとり
常連さん
笹の葉はどこで手に入りますか。
店主
乾物の売り場に塩漬けのものがありますよ。なければ青じそを重ねても代わりになります。
店主のひとこと作ってから少しおく。笹の香りはそれから立ちます。
どんな味か
笹寿司は、笹の葉の上にすし飯を広げ、山の幸や煮た具をのせた寿司です。新潟県から長野県にかけての山あいで、古くから作られてきました。握らずに葉にのせる形なので、数を作って人に配るのに向いています。
特徴
- 笹の葉が器の代わりになります。皿がいらないので、そのまま配れます。
- 具はぜんまい、煮たきのこ、刻んだ野菜、卵など、火を通したものが中心です。
- 飯を握らず、葉の上に広げます。そのぶん口当たりが軽く、冷めてもかたくなりにくいです。
食べ方・楽しみ方
- 葉を広げて、そのまま手で持って食べます。葉は食べずに残してください。
- 作ってから二、三時間おくと、笹の香りが飯に移ります。すぐ食べるより落ち着きます。
- 汁物を一つ添えると献立になります。きのこのみそ汁やすまし汁がよく合います。
家で楽しむなら
家で作るなら、笹の葉は青果店や乾物の売り場で手に入ります。手に入らなければ、青じそを二枚重ねても近い形になりますよ。すし飯に、煮たしいたけ、ぜんまいの煮物、薄焼き卵の三つをのせれば、それらしくまとまります。
由来
山あいの土地で、田植えや祭りのときに大勢へ配るために作られてきたと伝わります。皿を使わず、持ち運べて、冷めてもおいしいという土地の事情が、この形を残してきました。
よく聞かれること
笹の葉は食べられますか。
食べません。香りを移して、器の代わりにするものです。塩漬けのものは、使う前に水で塩を抜き、水けをふいてから使ってください。
どのくらいもちますか。
涼しい時期なら作った日のうち、夏場は半日が目安です。冷蔵すると飯がかたくなりますので、食べる前に室温へ20分出しておいてください。
具は何を選べばよいですか。
火を通したものなら何でも合います。煮たきのこ、ぜんまい、薄焼き卵、ほぐした焼き鮭あたりが作りやすいです。汁けの少ないものを選ぶと、飯がゆるみません。