南部そば|旅先の味と家での楽しみ方
南部そばは、青森の東部から岩手の北部にかけての地域で食べられてきたそばです。どんなそばか、食べ方、一緒に並ぶもの、家で近づける工夫までまとめました。
店先のやりとり
常連さん
南部そばは、普通のそばと違いますか。
店主
そば粉の割合が高くて、香りが強いですよ。つゆは少なめにつけてみてください。
店主のひとこと香りの強いそばです。つゆは少なめで。
どんな味か
南部そばは、旧南部藩にあたる青森県東部から岩手県北部の地域で作られてきたそばです。米が育ちにくい土地柄から、そばやひえが日々の食事を支えてきました。つなぎを控えた素朴な麺で、薬味とつゆを合わせて食べる形が基本です。
特徴
- そば粉の割合が高く、香りがはっきり出ます。麺は太めで短めのことが多いです。
- 薄く伸ばして三角に切り、汁で煮て食べる形も土地に残っています。
- 汁物の具と一緒に煮る食べ方があり、寒い時期の食事として続いてきました。
食べ方・楽しみ方
- まず何もつけずに一口。そば粉の香りが分かります。
- つゆは少なめにつけてください。麺の香りが消えません。
- 煮て食べる形なら、汁ごといただきます。体が温まります。
家で楽しむなら
家で近づけるなら、そば粉の割合の高い乾麺を選んで、ゆですぎないことです。ゆで時間は表示より30秒短めで見てください。ざるそば、鶏と野菜のそば汁、大根おろしを並べると、それらしい食卓になりますよ。
由来
この地域は夏に冷たい風が吹き、米が思うように育たない年がありました。そのため、そばやひえ、あわが日々の食事を支え、そばを使った料理が土地ごとに育っていきました。
よく聞かれること
そばがきやそば汁もありますか。
あります。そば粉を湯で練ったものを汁に入れる形や、薄く伸ばして切った生地を汁で煮る形が土地に残っています。どちらも寒い時期の食事です。
家で作るときの麺選びは。
そば粉の割合の高い乾麺を選んでください。表示の時間より30秒短めにゆで、冷水で締めると香りが立ちます。
汁は何で取りますか。
かつおと昆布が基本ですが、この土地では鶏や野菜のうまみを使った汁も食べられてきました。鶏ももを入れる場合は、中心まで火を通してください。