294二九四とうふ店町の豆腐屋が書く、毎日のごはん帖
文字

ホーム旅先の味 › 生ラムのジンギスカン

生ラムのジンギスカン|旅先の味と家での楽しみ方

生ラムのジンギスカンは、凍らせていない羊の肉を専用の鍋で焼く料理です。北の地で広まった食べ方で、肉の選び方、焼き方の順番、家で近づける工夫までをまとめました。

更新日 2026-09-13

店先のやりとり

常連さん

羊の匂いが苦手なのですが。

店主

凍らせていない子羊の肉なら、匂いは穏やかですよ。玉ねぎとりんごを入れたたれもよく合います。

店主のひとこと脂身を先に溶かす。これが鍋の下ごしらえです。

どんな味か

生ラムのジンギスカンは、一度も凍らせていない子羊の肉を、山形の鉄鍋で焼いて食べる料理です。北海道で広く親しまれてきた形で、肉に下味を付けるものと、焼いてからたれを付けるものがあります。羊肉は必ず中心まで火を通していただきます。

特徴

  • 凍らせていない肉を使うため、やわらかく、羊の香りが穏やかに感じられます。
  • 中央の盛り上がった鍋を使います。肉の脂が縁へ流れ、そこで野菜が煮えます。
  • もやし、玉ねぎ、かぼちゃ、ピーマンなど、野菜を一緒に多く食べる料理です。

食べ方・楽しみ方

  • 先に脂身を鍋の頂に置いて溶かします。鍋全体に脂を回してから肉を並べます。
  • 肉は中心まで火を通してから取ります。赤い部分が残っていれば、もう少し焼きます。
  • 野菜は鍋の縁に。肉から落ちた脂と汁を吸わせると、味がまとまります。

家で楽しむなら

家で作るなら、厚手のフライパンかホットプレートで十分です。肉を一度に広げすぎず、半分ずつ焼いて中心まで火を通してください。羊肉と玉ねぎの炒めもの、もやしの蒸し焼き、りんごを混ぜたたれの三つがあれば、それらしい食卓になります。

由来

羊の飼育が各地で進められたころ、羊肉を食べる工夫として焼いて食べる形が広まったと言われています。のちに専用の鍋が出回り、北の地では家庭でも外でも楽しむ料理として定着しました。

よく聞かれること

生ラムというのは、生で食べるという意味ですか。

いいえ、違います。一度も凍らせていない状態の子羊の肉という意味です。焼いて食べる料理ですので、羊肉は中心まで火を通してからいただいてください。

ラムとマトンはどう違いますか。

生後1年ほどまでの子羊がラム、それより育ったものがマトンです。ラムはやわらかく香りが穏やか、マトンは味が濃く歯ごたえがあります。初めてならラムが食べやすいです。

専用の鍋がなくても作れますか。

作れます。厚手のフライパンかホットプレートを使い、肉と野菜を分けて焼いてください。脂が出にくいときは、脂身を先に溶かすと鍋になじみます。