正月料理の献立帖|組み合わせと段取り
正月料理は、年の初めに台所を休ませるための知恵の集まりです。何を作るか、いつ作るか、日もちの考え方まで、店先の目線でまとめておきます。
店先のやりとり
常連さん
正月料理は全部作らないといけませんか。
店主
とんでもない。三品か四品で十分ですよ。うちも黒豆と煮しめとなますを作って、あとは買い足します。
店主のひとこと日もちの長いものから順に。段取りがすべてです。
考え方
正月料理は、日もちする作りの品を重ねに詰めて、年の初めに少しずつ食べるものです。先に何日ぶんを賄うかを決めておくと、作る量も種類も迷いません。
献立の例
| 主菜 | 煮しめ(里芋、にんじん、れんこん、こんにゃく、干ししいたけ) |
|---|---|
| 副菜 | 黒豆と紅白なますとたたきごぼう |
| 汁物 | 雑煮(すまし仕立て、焼き餅と小松菜) |
料理のアイデア
- 黒豆
- 数の子
- 田作り
- きんとん
- 紅白なます
- 煮しめ
- 伊達巻
- 昆布巻き
- ぶりの照り焼き
- えびの煮物
- 雑煮
- たたきごぼう
段取りのコツ
- 作る順番は日もちの長いものからです。黒豆と昆布巻きは三日前、なますは二日前、煮しめは前の日が目安になります。
- 全部作ろうとしないでください。三品か四品を丁寧に作って、あとは買い足すほうが正月が楽になります。
- 魚と肉と卵の品は、中心までしっかり火を通してください。日もちさせる分、ここは厳しめに見ます。
- 重ねに詰めたら涼しいところか冷蔵庫へ。暖房の効いた部屋に出しっぱなしにしないでください。
よく聞かれること
どのくらい日もちしますか。
黒豆と昆布巻きは冷蔵で一週間、なますは五日、煮しめは三日が目安です。ただし暖かい部屋に置くと一気に短くなります。冷蔵庫に入れ、食べる分だけ取り分けてください。
二人分だとどのくらい作りますか。
一品につき三、四食分あれば十分です。重ねの一段を二人で分けるくらいの量に抑えると、飽きずに食べきれます。余らせるより、少なく作って買い足すほうが気が楽です。
雑煮は地域で違いますか。
違います。すまし仕立てのところ、白みそ仕立てのところ、餅も角餅と丸餅があります。家に伝わるやり方が一番です。餅は焼いてから入れると香ばしく、煮て入れるとやわらかくなります。