294二九四とうふ店町の豆腐屋が書く、毎日のごはん帖
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味噌汁の作り方|材料・手順・店主のコツ

味噌汁の作り方を、豆腐とわかめの一番よく作る形で書きました。だしの取り方から味噌の溶き方、煮立てない理由まで。二人分の分量です。豆腐屋として、ここだけは押さえてほしいという点も入れています。

調理時間の目安 15分分量 2人分難しさ かんたん

更新日 2026-09-13

店先のやりとり

常連さん

味噌はいつ入れるのが正しいんですか。

店主

火を止めてからです。沸かすと香りが飛びますよ。溶いたら、もう火にはかけないでください。

店主のひとこと味噌を入れたら火を止める。これだけで別物になります。

材料(2人分)

二人分の汁の量です400ml
かつお節 薄削りのもの。だしパックなら1袋10g
昆布 表面の白い粉は拭かずに残します5g(5cm角1枚)
木綿豆腐 水気を軽く切り、1.5cm角に150g(半丁)
乾燥わかめ もどすと十倍近くになります2g(小さじ2)
味噌 味噌の塩分で量を加減します大さじ2弱
刻みねぎ 仕上げに散らします適量

作り方

  1. 先に昆布を水に三十分つけておきます。前の晩から冷蔵庫でも構いません。この一手間でだしの出方が変わります。
  2. 鍋を弱めの中火にかけ、沸く直前に昆布を取り出します。かつお節を入れて一分で火を止めます。煮立てると渋みが出ます。
  3. こして鍋に戻し、わかめを入れて中火で一分。もどりきったら豆腐を静かに入れます。豆腐は崩れるので混ぜません。
  4. 豆腐が温まるまで弱火で二分。ぐらぐらさせず、鍋の縁が静かに揺れるくらいで。強火だと豆腐に穴があきます。
  5. 火を止めてから味噌をお玉の中で溶き入れます。溶けたら再び火はつけません。煮立てると香りが飛びます。
  6. 器に注ぎ、刻みねぎを散らして出来上がりです。すぐに召し上がってください。時間を置くと香りが落ちます。

店主のコツ

  • 買い物:豆腐は使う日に買うのが一番です。木綿は煮崩れしにくく、絹はやわらかい口当たりになります。
  • 火加減:味噌を入れたら火を止める。これだけは守ってください。香りの残り方が違います。
  • 味の調整:味噌は大さじ一杯半から。味を見て足すほうが、濃くしすぎるより直しやすいです。

しまうとき・作り置き

冷蔵冷蔵で一日。翌日に持ち越すなら豆腐は別にしておくと味が落ちません。
冷凍豆腐が入ると食感が変わるため冷凍は向きません。だしだけなら二週間ほど。
温め直し弱火で温めます。沸かさないでください。電子レンジなら六百ワットで一分半が目安です。

味を変えてみる

  • 油揚げを加えると、こくが出て一杯で満足しやすくなります。
  • なめこと三つ葉にかえると、とろみのある秋向きの一杯になります。
  • 牛乳を五十ミリリットル足すと、まろやかで子どもにも飲みやすくなります。

豆腐とわかめから、たんぱく質とミネラルを含みます。

よく聞かれること

だしパックでもいいですか。

十分ですよ。水四百ミリリットルに一袋を入れ、沸いてから二分煮出して取り出してください。昆布を一枚足すと、さらに落ち着いた味になります。

木綿と絹、どちらがいいですか。

汁ものなら好みで構いません。煮崩れしにくいのは木綿、口当たりがやわらかいのは絹です。うちでは朝は木綿、夜は絹という方も多いです。

味噌の種類で変わりますか。

変わります。米味噌はすっきり、麦味噌は甘め、豆味噌は濃い味です。塩分も違うので、初めての味噌は大さじ一杯から味を見てください。