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栗の渋皮煮の作り方|材料・手順・店主のコツ

栗の渋皮煮は、渋皮を残したまま甘く煮る秋の仕事です。手間はかかりますが、こつは渋抜きを丁寧にすることだけ。二人分の分量と、三回の渋抜きをまとめました。

調理時間の目安 180分分量 2人分(栗15粒ほど)難しさ 手間あり

更新日 2026-09-13

店先のやりとり

常連さん

渋皮煮の栗が、いつも割れてしまいます。

店主

煮立てているのだと思います。どの工程も弱火で、渋皮に傷をつけないようむいてくださいね。

店主のひとこと渋抜きは三回。ここを急ぐと苦みが残ります。

材料(2人分(栗15粒ほど))

大きくて傷のないものを。買ったらその日のうちに取りかかってください。500g
重曹 渋抜きに使います。一回につき小さじ1です。小さじ3
砂糖 三回に分けて加えます。一度に入れると身が縮みます。250g
栗がかぶる量を、そのつど用意します。適量
しょうゆ 最後に加えて味を締めます。入れなくても構いません。小さじ1
ブランデー 好みで。仕上げに香りづけとして加えます。大さじ1

作り方

  1. 先に栗をぬるま湯に一晩つけます。鬼皮がやわらかくなり、むきやすくなります。ここを省くと、渋皮まで傷つけてしまいます。
  2. 鬼皮だけを包丁でむきます。渋皮は傷つけないよう、慎重に。渋皮に傷が入ると、煮ているうちに割れます。
  3. 鍋に栗と水、重曹小さじ1を入れ、弱火で20分煮ます。ゆで汁を捨てます。煮汁が真っ黒になります。これが渋の出た証しです。
  4. 同じことを二回くり返します。三回目のあと、筋を指でそっとこすり落とします。そっとです。力を入れると渋皮がはがれます。
  5. 重曹なしの水で10分ゆでてから、砂糖を三回に分けて加え、弱火で30分煮ます。砂糖を一度に入れると、身が縮んで固くなります。
  6. しょうゆとブランデーを加え、火を止めてそのまま冷まします。冷めるあいだに味が入ります。一晩置くとなおよいです。

店主のコツ

  • 買い物:栗は大きくて重みのあるものを選んでください。小さい穴が開いているものは中に虫が入っていることがあります。
  • 火加減:どの工程も弱火です。煮立てると渋皮が破れて、身が崩れます。
  • 味の調整:甘さは砂糖の量で。200gなら控えめ、300gならしっかり甘くなります。日もちは甘いほうが長くなります。

しまうとき・作り置き

冷蔵煮汁ごと入れ物に移し、冷蔵で1週間が目安です。汁に浸けておくと乾きません。
冷凍煮汁ごと小分けにして冷凍で3か月。解凍は冷蔵庫の中でしてください。
温め直しそのままでも、軽く温めても構いません。温めるなら煮汁ごと弱火で3分です。

味を変えてみる

  • ブランデーの代わりにラム酒を使うと、香りが変わります。子どもが食べるなら省いてください。
  • 煮汁を煮詰めて、パンやアイスにかけるみつにします。捨てずに使ってください。
  • 刻んでパウンドケーキの生地に混ぜます。汁けをよくきってから入れてください。

栗のでんぷんと、加えた砂糖を含みます。糖分はかなり多めになります。

よく聞かれること

重曹がないと作れませんか。

作れますが、渋抜きの回数を五回ほどに増やす必要があります。重曹があれば三回ですみます。入れすぎると身がもろくなりますので、水1リットルに小さじ1を守ってください。

渋皮がはがれてしまいました。

はがれた粒は割れやすいので、別の鍋で煮るか、刻んで菓子に回してください。次に作るときは、筋を取るときに力を入れないこと。指の腹でそっとなでる程度で十分です。

どのくらいもちますか。

煮汁ごと冷蔵で1週間、冷凍で3か月が目安です。砂糖を多めにすると日もちが伸びます。汁から出して置くと乾いて固くなりますので、必ず浸けたまま保存してください。