おっきりこみ|旅先の味と家での楽しみ方
おっきりこみは、幅の広い生麺を打ち粉ごと鍋に入れて煮込む、北関東の家庭料理です。特徴と食べ方、家での作り方の目安をまとめました。
店先のやりとり
常連さん
ほうとうと同じものですか。
店主
似ていますが、味付けが違います。おっきりこみはしょうゆ仕立ても多いんですよ。
店主のひとこと下ゆでしない。あのとろみが持ち味です。
どんな味か
おっきりこみは、小麦粉で打った幅広の麺を、野菜と一緒に煮込む料理です。群馬県や埼玉県の北部で、家庭の夕食として長く作られてきました。麺を下ゆでせず、打ち粉ごと鍋に入れるのが大きな特徴です。
特徴
- 麺を下ゆでしないので、汁にとろみが付きます。それが持ち味です。
- 麺は幅2cmほどと広く、平たいのが決まりです。塩は入れずに打ちます。
- 味はしょうゆ仕立てとみそ仕立ての両方があり、家や土地で分かれます。
食べ方・楽しみ方
- 汁ごといただきます。つけつゆではなく、椀に盛って食べる料理です。
- 根菜が煮えてから麺を入れ、10分ほど煮ます。少しやわらかいくらいが本来の姿です。
- 七味を少しふると、汁のとろみが引き締まります。
家で楽しむなら
家で作るなら、生の幅広麺を買ってきて、下ゆでせずにそのまま鍋へ入れてください。それだけで近い味になります。だいこん、にんじん、ねぎ、里芋を先に煮ておくのが段取りです。煮込みうどん、けんちん汁、すいとんを作ると、同じ材料を使いきれます。
由来
小麦がよく採れた北関東の土地で、粉と畑の野菜だけで一鍋にまとめる食べ方として広まったとされています。切った麺を鍋に入れることから、この呼び名が付いたと伝えられています。
よく聞かれること
麺は自分で打たないといけませんか。
打たなくても作れます。生の幅広うどんが売っていれば、それで十分です。打ち粉の付いたものを、洗わずにそのまま鍋へ入れてください。
具は何を入れますか。
だいこん、にんじん、里芋、ねぎ、油揚げ、きのこが定番です。家にある根菜で構いません。かたいものから順に入れて、煮えぐあいをそろえてください。
汁が濃くなりすぎます。
麺の粉でとろみが増すためです。煮ている間に湯を100mlずつ足して、味をみながらのばしてください。初めから薄めに作っておくと楽です。