鱒寿司|旅先の味と家での楽しみ方
鱒寿司は、酢でしめた鱒を笹で包んで押した、富山のなじみ深い押し寿司です。鱒寿司の特徴と切り分け方、家で近づける工夫までまとめました。
店先のやりとり
常連さん
鱒寿司、きれいに切れません。
店主
包丁を水でぬらしてから切ってみてください。一切れごとにふくと、もっときれいですよ。
店主のひとこと包丁をぬらす。切り口が驚くほど変わります。
どんな味か
鱒寿司は、酢でしめた鱒の身を酢飯の上に並べ、笹で包んで丸い曲げ物に詰めて押した寿司です。富山県で古くから作られ、駅で売られる弁当としても知られています。桃色の身と笹の香りが特徴です。
特徴
- 丸い曲げ物に詰めて重しをかけるので、身とご飯が一体になっています。
- 笹で包むため、ほのかな青い香りが移ります。見た目も涼やかです。
- 酢でしめてあるので、そのままでも、軽くあぶってもいただけます。
食べ方・楽しみ方
- 包丁を水でぬらして、放射状に六つから八つに切り分けます。ご飯が刃に付きません。
- 冷蔵庫から出して20分ほど置き、少し室温に戻すと味がよく分かります。
- 残った分は魚焼きグリルで軽くあぶると、香りが立って別の顔になります。
家で楽しむなら
家で近づけるなら、酢でしめた魚を酢飯にのせ、ラップで包んで重しをかけて1時間押すだけでも形になります。笹がなければ、大葉を挟んでも香りが出ますよ。押し寿司、手こね寿司、ちらし寿司のように、酢飯を使う料理の並びで覚えておくと献立に組みやすくなります。
由来
川で獲れた鱒を保存するため、塩と酢で締めてご飯と合わせたのが始まりとされています。鉄道が通ってから駅で売られるようになり、土地の名物として広まりました。
よく聞かれること
どれくらいもちますか。
常温では買った日のうちに、冷蔵なら2日が目安です。冷やしすぎるとご飯が固くなるので、野菜室に入れて、食べる前に少し室温に戻してください。
温めて食べてもよいですか。
魚焼きグリルで表面を軽くあぶると、脂の香りが立ちます。中まで温める必要はありません。表面に焼き色が付く程度で十分です。
笹は食べられますか。
笹は香り付けと包みのためのもので、食べません。外してからいただいてください。包みを開いた香りも楽しみの一つです。