294二九四とうふ店町の豆腐屋が書く、毎日のごはん帖
文字

ホーム旅先の味 › ますの寿司

ますの寿司|旅先の味と家での楽しみ方

ますの寿司は、富山で作られてきた押し寿司です。ますの寿司の形と食べ方、笹の役割、家で近づけるときの手順の目安までをまとめました。

更新日 2026-09-13

店先のやりとり

常連さん

買ってきたら、すぐ切ったほうがよいですか。

店主

少し常温に戻してからがいいですよ。冷たいままだと香りが立ちません。

店主のひとこと包丁を軽くぬらすと、切り口がきれいに出ます。

どんな味か

ますの寿司は、富山で作られてきた押し寿司です。塩と酢でしめたますを、笹を敷いた丸い曲げ物に敷き詰め、重しをして押し固めます。食べるときは扇形に切り分けます。

特徴

  • 笹を敷いて押すので、開けたときに葉の香りが立ちます。
  • 丸い形に押し固めてあり、切り分けると扇形になります。
  • ますは塩と酢でしめてあります。日もちを考えて作られてきた形です。

食べ方・楽しみ方

  • 冷たいままより、20分ほど常温に戻してからのほうが香りが分かります。
  • 笹を開き、包丁を軽くぬらして放射状に切り分けます。
  • しょうゆは付けないか、ごく少しにします。すでに塩と酢が入っています。

家で楽しむなら

家で近づけるなら、刺身用と表示されたますやサーモンを買い、塩をふって20分置き、酢に10分くぐらせます。笹がなければラップを敷いた四角い容器で代用でき、重しをして冷蔵庫で3時間押します。押し寿司、しめさば、ちらし寿司が同じ材料と道具で作れます。

由来

富山の川で獲れたますを、日もちさせるために塩と酢でしめて押したのが始まりとされています。鉄道が通ってからは駅で売られるようになり、各地に知られていきました。

よく聞かれること

どれくらいもちますか。

商品の表示に従ってください。押し寿司は日もちを考えた作りですが、買った翌日までにいただくのが目安です。開けたら冷蔵庫に入れます。

家で作るときの魚は何を使いますか。

刺身用と表示されたますやサーモンを使ってください。塩をふって20分置き、水気をふいてから酢に10分くぐらせます。表示のない魚は使わないでください。

笹がないときはどうしますか。

ラップで代用できます。香りは出ませんが、形はきれいにまとまります。大葉を間にはさむと、青い香りが少し加わります。