ほうとう|旅先の味と家での楽しみ方
ほうとうは、幅の広い生麺をかぼちゃや野菜と一緒にみそで煮込む山梨の郷土料理です。特徴、食べ方、家での作り方の目安をまとめました。
店先のやりとり
常連さん
普通のうどんで作れますか。
店主
作れますが、下ゆでしてあるととろみが出ません。生の幅広麺が手に入れば、そちらを。
店主のひとことかぼちゃは崩れて構いません。それが汁になります。
どんな味か
ほうとうは、塩を入れずに打った幅広の麺を、みそ仕立ての汁で煮込む料理です。山梨県を中心に、山あいの家庭料理として作られてきました。かぼちゃを入れて、汁にとろみと甘みを出すのが特徴です。
特徴
- 麺を下ゆでせず、打ち粉ごと鍋に入れます。汁にとろみが付くのが持ち味です。
- かぼちゃが煮崩れて汁に溶けるので、甘みととろみが同時に出ます。
- みそ仕立てで、塩は麺に入れません。味は汁だけで決まります。
食べ方・楽しみ方
- 椀に汁ごと盛っていただきます。つけつゆの料理ではありません。
- かたい根菜から煮て、麺は最後に15分ほど煮ます。
- 七味を少しふると、みその甘さが引き締まります。
家で楽しむなら
家で作るなら、生の幅広麺を買ってきて、洗わずにそのまま鍋へ入れてください。かぼちゃ、だいこん、にんじん、ねぎ、油揚げを先に煮ておくのが段取りです。煮込みうどん、けんちん汁、すいとんも同じ材料で作れます。
由来
米が作りにくい土地で、小麦を粉にして食べる工夫として広まったとされています。畑の野菜と一鍋にまとめられるため、家庭の夕食として長く受け継がれてきました。
よく聞かれること
麺は自分で打ちますか。
打たなくても構いません。生の幅広うどんを、打ち粉ごとそのまま鍋へ入れてください。洗ってしまうと、汁にとろみが付かなくなります。
みその量はどれくらいですか。
汁1000mlに対して大さじ3から4が目安です。かぼちゃの甘みが出るので、初めは少なめにして、最後に味をみて足すとちょうどよくなります。
残ったら次の日も食べられますか。
食べられます。麺が汁を吸ってやわらかくなるので、水を100mlほど足して弱火で温め直してください。味が濃くなっていたら、さらに湯で調整します。