福岡の郷土料理|旅先の味と家での楽しみ方
福岡の郷土料理は、海の幸と麺と鍋がそろっているのが特徴です。代表的な料理、食べ方の順番、家で作るときの目安まで、店先の目線でまとめました。
店先のやりとり
常連さん
家で水炊きを作ると、汁が濁ります。
店主
強火で沸かし続けているのかもしれません。ふつふつする程度の中火に落として、泡をすくってください。
店主のひとことだしが決まれば、あとはどれも作れます。
どんな味か
福岡の郷土料理は、玄界灘の魚介と、平野で採れる小麦や野菜を土台にしています。港町と城下町が近く、人の行き来が多かったことから、麺の料理や鍋ものが広く根づきました。すり身や乾物を使った保存の知恵も残っています。
特徴
- 魚介がよく使われます。あじ、さば、いか、めんたい、このしろなどが日々の食卓に上ります。
- 麺の料理が多くあります。細い白めん、太い煮込みめん、それぞれに合うだしがあります。
- 鍋ものが根づいています。鶏を炊いたもの、もつを煮たもの、どちらもだしを大切にします。
食べ方・楽しみ方
- 鍋は具を食べたあと、締めのめんかご飯まで一続きで楽しみます。だしを残しすぎないのが目安です。
- 魚のごまだれ和えは、炊きたてのご飯にのせるか、だしをかけて茶漬けにします。
- 明太子は加熱してもおいしくいただけます。うちではだし巻き卵に入れています。
家で楽しむなら
家で作るなら、だしをていねいに取ることが近道です。あごや昆布のだしがあれば、麺も鍋もぐっと近づきます。鶏や魚は中心まで火を通してから味を決めてください。水炊き、ごまさば風の和えもの、めんたいのだし巻き卵の三つが取りかかりやすいところです。
由来
海に開けた土地で、古くから人や物の行き来がありました。外から入ってきた食べ方が土地の産物と結びつき、麺、鍋、魚の料理としてそれぞれ形を整えてきたと伝えられています。
よく聞かれること
水炊きの鶏はどれくらい煮ますか。
骨つきなら弱めの中火で40分が目安です。身を割って中心まで白くなっているか確かめてください。赤みが残っていたら、さらに10分煮ます。
生のさばを使う料理がありますが、家でも作れますか。
家で作るなら、しめさばや刺身用と書かれたものを選んでください。表示のないさばは加熱用です。焼いてほぐし、ごまだれで和えても同じように楽しめます。
土産に向くものはありますか。
乾めん、あごだし、瓶詰めの辛子めんたいが持ち運びやすいです。生ものは保冷剤を付けてもらい、移動時間を確かめてから選んでください。