節分のいわしの豆知識|知っておきたい基本
節分のいわしについて、由来と家での楽しみ方をまとめました。焼いた頭を戸口に掛ける風習と、食卓にのぼる料理は地域で違います。うちの店先で聞く話も交えてご紹介します。
店先のやりとり
常連さん
うちの実家では飾らなかったんですが、変ですか。
店主
地域差が大きいものです。飾る家、食べる家、どちらもしない家、どれもよくある話ですよ。
店主のひとこと焼くのは換気扇を回してから。これが肝心です。
まず知っておくこと
節分にいわしを食べたり、焼いた頭を戸口に飾ったりする風習は、主に西日本で古くから伝わってきたと言われています。ひいらぎの枝にいわしの頭を刺したものは柊鰯と呼ばれ、家の入り口に掛けます。においと尖った葉で災いを遠ざけるという考えから来たもので、地域によって形も呼び方も違います。食卓では塩焼きや煮つけにして、豆まきと一緒に楽しむ家が多いようです。
要点
- 節分は立春の前日で、年によって二月二日から四日の間で変わります。
- 柊鰯はひいらぎの枝といわしの頭を組み合わせた飾りで、玄関や戸口に掛けます。
- 飾る風習と食べる風習は必ずしも一緒ではなく、地域によってどちらかだけの場合もあります。
- 食べ方は塩焼きが多いですが、煮つけやつみれ汁にする家もあります。
- 飾る期間は節分の日だけの地域と、二月いっぱい掛けておく地域があります。
- 由来の説明は土地ごとに言い伝えが違うため、一つに決めつけないほうが無難です。
具体的な例
- いわしの塩焼きに大根おろしを添える
- いわしの梅煮にして骨までやわらかくする
- いわしのつみれ汁にして豆腐と合わせる
- 頭と尾を落として蒲焼き風にしてご飯にのせる
- ひいらぎの枝に焼いた頭を刺して戸口に掛ける
- 豆まきの豆と恵方巻きを一緒に用意する
実践のコツ
- いわしは焼くと煙が出ます。換気扇を回し、魚焼きグリルなら受け皿に水を張っておくと片づけが楽です。
- 小骨が気になるなら、圧力鍋か長めの煮込みで梅煮にすると食べやすくなります。
- 飾りに使う頭は焼いてから使います。生のまま掛けると傷みが早く、においも強く出ます。
よく聞かれること
節分のいわしはいつ食べますか。
節分の日の夕食に出す家が多いようです。豆まきのあとに塩焼きを並べる形が一般的ですが、決まりはありません。前日に用意しておいても構いません。
柊鰯はいつ外しますか。
翌日に外す地域、二月いっぱい掛ける地域、その土地によって違います。迷ったら近所の様子に合わせるのが無難です。外したあとの扱いも地域ごとに違います。
いわし以外の魚でもよいですか。
風習としてはいわしが使われてきましたが、食卓の一品としてなら他の青魚でも構いません。さばやあじの塩焼きに替えている家もあります。